森の中では、蝉のなく声。

蝉はこの夏、この瞬間を懸命に生きている。

この命を無駄にするものか、と。

そんな暑苦しさを忘れさせてくれる川のせせらぎ。

太陽の光できらきら輝く水面。

ゆらゆら揺れる木漏れ日。

自然が織り成すハーモニー。

そんな舞台に立ち会えることは、「たった今」を生きている私に与えられた最高の贈り物。

体も心も解放され、私も自然に還っていく。

そんな場所で、小さなテーブルを広げてみる。

もうひとつの舞台。

苔のように鮮やかな緑が美しい

抹茶に包まれた「シュトレン」

森の香りを胸いっぱいに吸い込むように全身へ広がる。

今を、夏を存分に味わい。

身体いっぱいに生きている悦びを満たす時間。

私の命もまた、自然の恵み。

ありのまんまの私で生きていこう。

自然の恵みに感謝して

抹茶 × 果実

シュトレンがまとっているのは、有機（農薬不使用）の抹茶。
最後の仕上げで抹茶をふるうのですが、このシュトレンの主役素材の１つ。

今回使用させていただく抹茶は、京都南山城村の茶農家「井戸乃井」さんから仕入れさせていただきました。
先代から茶畑を守っていくために、お茶業界にムーブメントを起こそうと立ち上げられたブランドです。様々な手を打ち、人とのご縁をつなぎながら奔走されているパワフルな四代目。

実は、bakery＋arinomammaの店舗作りの際に素敵なご縁を紡いでくださったのです。今回は、そんなアイディアいっぱい、愛いっぱいの「井戸乃井」さんのお茶を使用させていただきます。

マンゴーやパイン、マスカットレーズンを使用することで、冬のシュトレンとは違った夏らしい爽やかな味に仕上げました。もちろん有機のものを。原価が上がってしまうけれど、美味しさと自分たちの作りたいものを優先しました。

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「夏のシュトレン」

まずは見た目にも鮮やかな抹茶の緑。どこか懐かしいお抹茶の香り。
一口食べると抹茶の優しい苦みが口に広がり、そのあとにやってくる夏の果実の爽やかな甘味。
後味の余韻に浸る幸せな時の流れ。

この季節にぴったりの爽やかな「夏のシュトレン」

キャンプ、海辺、縁側、食卓、どんな夏の場面にも彩りと安らぎを添えてくれます。

是非一度ご賞味ください。

「夏の思い出」の味となれば幸いです。