arinomammaのシュトレン

いよいよクリスマスシーズンが近づき、arinomammaでもシュトレンの販売が出来る準備が整いました!

今ではクリスマスの定番になってきた「シュトレン」。
「シュトレンって何?」と、ご存知ない方もおられると思いますので、改めてシュトレンのことやarinomammaのシュトレンについてお伝えしたいと思います。

シュトレンとの出会い

私が初めて食べたのは約10年前。
当時、店主が神戸にあるフランスパンの老舗ベーカリーで修行を始めたばかりの頃でした。
そこのシュトレンを買って来てくれて、一口食べた時に「美味しい」と珍しく感動したことを記憶しています。

「シュトレン」は、ドイツの伝統的なクリスマスの発酵菓子。
日本ではクリスマスと言えばXmasケーキですが、ドイツでは伝統的な発酵菓子シュトレンが親しまれています。

そもそも
シュトレンって何?

シュトレンはドイツ語で「坑道」という意味で、トンネルのような形をしていることからこの名がついたと言われています。
酵母の入った生地に、ブランデーに漬け込んだドライフルーツを練りこみ、焼き上がった表面にはたっぷりの粉砂糖がまぶされます。

その形は幼子イエスを産着で包んでいるようだとも言われています。

シュトレンの食べ方

そんなシュトレンには食べ方があります。
キリスト教のアドベントの間(クリスマス4週間前からの待降節)に、薄くスライスして少しずつ食べ進めていくという習慣があり、シュトレンの味わいの変化を楽しみながら、クリスマスを心待ちにするそうです。

ドイツの「シュトレン」は、材料の種類や使用量に規定が設けられていることからも、大切な文化として位置づけされていることが伝わってきます。

「坑道」「産着の姿」にたとえられた贈答品であり、大切な文化。
自然の恵みへの敬愛と共に祈りや願いを込めて創られた作品。
家族や大切な人とじっくり楽しむ時間の豊かさ。
どこか日本のお供え品やお節料理とも通じるところを感じます。

arinomammaのシュトレン

自分が美味しいと思えるものを、他の誰かと「美味しいね」と共有できる喜び。それがパン作りの原点にある店主。

目の前の酵母菌や素材としっかり向き合い、一つ一つ丁寧にパン作りをしています。

シュトレンも同じ。先輩職人が作ったシュトレンがとても美味しく、自分でも作れるようになりたいと、レシピを教えてもらい、自分なりにアレンジして辿り着いたのがarinomammaのシュトレンです。

良質な素材でつくるためにどうしても価格が上がってしまう。福笑の時はそれを考慮し使用を控えていた食材もありましたが、arinomammaでは、素直に使いたい素材をしっかり使い、店主が美味しいと思えるものを作らせていただきました。

食べ物は情報。氣が宿るとも捉えることが出来ますが、店主が丁寧に心を込めて作るシュトレンは、優しい味に仕上がります。

素材の主役は種と果実

シュトレンには沢山のドライフルーツやナッツが入っています。小麦粉も小麦の種を粉にしたもの。どちらも次の世代へと命を繋ぐために凝縮させた情報であり、エネルギーの結晶。そんな自然の恵みを贅沢に使用しています。一口ずつ、じっくりの素材のエネルギーを感じてみてください。

私達にも宿る命の種。種と果実をじっくり味わうことは、私達自身の五感をフルに使って命を感じること。そんな風に、心を静めて、じっくり味わっていただけたら幸いです。

自然の恵みを凝縮させた2種類のシュトレン

伝統的な製法のトラディショナル

種と果実の自然の恵み。それらをラム酒に漬け込みます。
生地には、濃厚な香りの発酵バターや低温殺菌牛乳、平飼い卵を練り込みます。これらも動物達の大切な営みから分けて頂いたもの。
そして、ナツメグとカルダモンをアクセントに味を調えます。それを丁寧に捏ね上げ、自家製のレーズン酵母で醗酵させて、焼成。
焼き上げた後は、粗熱を取り、発酵バターをたっぷりと塗り、粗糖から作る粉糖をまぶして完成します。

バターを塗って粉糖をかけるのは保存を効かせるためにと言われています。
シュトレン発祥が14世紀と言われていますから、当時を想像すると貴重な素材を使用して作られた高級品。腐らせることがあってはならないと、たっぷりの砂糖をまぶし保存したのでしょうね。

当店のシュトレンは、素材の味も感じていただけるように、粉糖は少し控えめにしています。
森の恵みと自然の営みがぎゅっと凝縮されたシュトレン。出来立ても美味しいですが、バターや粉糖が馴染んだ2~3週間後もまたしっとりと熟成した味わいに。自然の恵みと味わいの変化をじっくり味わっていただければ幸いです。

砂糖・卵・乳製品不使用のビーガン

対照的な砂糖・卵・乳不使用のシュトレンもご用意しました。
甘いものが苦手、お砂糖や動物性のものを避けたいという方へ。そして、焼き菓子としてではなく、ディナーの一品にもなりそうなシュトレンです。

使用する粉は有機小麦粉全粒粉と有機ライ麦のみを使用。麦の旨味を味わえます。
そこに、古来からの英知の結晶でもあるスパイスを効かせました。
ドライフルーツで甘みを、ナッツでコクと香ばしさを加えた大人向けのシュトレン。まさに種と果実がぎゅっと凝縮された生命力溢れる仕上がりです。
こちらのシュトレンも時間の経過と共にスパイスが馴染んでゆきますので、味の変化を楽しんで頂けると幸いです。

▲ (上)トラディショナルシュトレン、(下)ビーガンシュトレン

arinomammaのシュトレンの使用原材料

arinomammaのシュトレン
(トラディショナル)
サイズ:ホール(1本)
約13.5㎝×7㎝×4.5㎝

使用原材料
有機サルタナレーズン、カナダ産有機強力粉、よつ葉発酵バター、有機オレンジピール、南部強力粉(青森)、ローマジパン、粗糖、国産ラム酒、レーズン酵母、ノンホモ牛乳、有機アーモンドホール、有機カシューナッツ、有機レモンピール、卵黄、ヒマラヤ岩塩、有機バニラペースト、有機ナツメグ、有機カルダモン

消費期限
製造年月日より1ヶ月。
製造年月日は別途シールにて記載しております。

注意事項
直射日光、高温多湿を避け、冷暗所にて保管してください。
開封後は密封性の高い袋や容器等に入れ、冷蔵保存の上、お早めにお召し上がりください。

arinomammaのシュトレン
(ビーガン)
サイズ:ホール(1本)
約13.5㎝×7㎝×4.5㎝

使用原材料
ドイツ産有機スペルト小麦粉全粒粉、有機サルタナレーズン、有機白イチジク、有機赤ワイン、レーズン酵母、有機ひまわりの種、有機ココナッツフレーク、有機クルミ、有機ライ麦、麹酵母、有機アーモンドホール、有機カレンズレーズン、有機オレンジピール、豆乳ヨーグルト、ヒマラヤ岩塩、有機ナツメグ、有機カルダモン、有機クローブ、有機シナモン、麻炭

消費期限
製造年月日より1ヶ月。
製造年月日は別途シールにて記載しております。

注意事項
使用材料には砂糖・卵・乳製品不使用ですが、工房内で卵・乳製品を使った商品と同じ製造ラインで製造しております。
直射日光、高温多湿を避け、冷暗所にて保管してください。
開封後は密封性の高い袋や容器等に入れ、冷蔵保存の上、お早めにお召し上がりください。

食べ方ひとつで豊かさを感じる

紅茶やワインと一緒に、オリジナルの食べ方で楽しんでいただけると幸いです。

日に日に味が熟成するシュトレンの味わい。
毎年、少しずつ変化するarinomammaのシュトレン。

コロナ禍で慌ただしく過ぎていこうとしている2020年。
arinomammaのシュトレンを味わいながら「美味しい」が共有できる豊かな時間となりますように。
たった今の命と、自然の恵みへの感謝を込めて。

今年は11月25日から販売

今年のarinomammaのシュトレンは、11月25日(水)から販売の予定です。

店頭・お電話でのご予約も受付けております。
お気軽にお申し付けください。

bakery+ arinomamma

奈良市菅原東1-22-13 メゾンピュアⅡ 102号
(大和西大寺駅から徒歩10分 駐車場有)

営業時間:9時~17時
定休日:日曜・月曜
電 話:0742-77-8893

インターネットからもご購入できます

今年はインターネットからもご購入が出来るようになりました!
11月25日の販売に合わせて、オンラインショップからも購入が可能です。
オンラインショップでのご購入後の発送につきましては、12月1日(火)~12月5日(土)に発送予定です。12月5日以降のご購入における発送分につきましては、順次発送させていただきます。

下記より、bakery+ arinomammaオンラインショップにてご購入頂けます。

配送についてのお願い

シュトレンは1日に製造出来る本数が限られております。
製造スケジュールとシュトレンの熟成具合をみて発送させていただいております。
発送が完了しましたら、メールにてご連絡させていただきます。
ご不便をお掛け致しますが何卒よろしくお願い申し上げます。

シュトレンの在庫についての注意事項

arinomammaのシュトレンは店頭とオンラインショップの両方で在庫を共有しております。
万が一、ご注文のタイミングによっては売り違いで在庫がご用意できない場合がございます。予めご了承くださいませ。

また12月のクリスマスシーズンが近づくと買いにくくなる可能性がございます。
お早めにご購入いただき、少しずつスライスしながら、味の変化をお楽しみいただくことをおすすめしております。ぜひ余裕を持ってご注文くださいませ。